ヤフー知恵袋というのは、基本的には評判が悪い。
質問と回答のどちらも全体的に質が低く、知りたいことが結局は知れなかったり、ただの罵倒のようなものを読まされるだけだったり、虚偽の情報が平然と投稿されているというようなことが多発するため、そのような評判になるのは仕方がないことだろう。
だが、知恵袋に投稿されているすべての質問が役に立たないというわけでもなく、時に正確な情報が手に入るということもあるのも一法では事実だ。
それに、オンラインカジノのようなアンダーグラウンドカルチャーの場合、知恵袋のような場所から情報を手に入れるしかないということもあるだろう。
オンラインカジノのようなものは、メインのメディアで取り上げられる可能性が低いし、情報を集めようとしてもそれがアフィリエイト目的であったりする場合がほとんどであるから、素人の忌憚なき意見を探すのであれば、知恵袋はある程度は役立つといえる。
そこで今回は、知恵袋でオンラインカジノについて調べてみて、情報の質や正確性がどの程度あるかを検証していきたいと思う。
知恵袋でオンラインカジノの情報を手に入れるのは難しい
結論から言うと、やはり知恵袋からオンラインカジノの情報を手に入れるのは難しいということになる。
オンラインカジノの情報を知恵袋で検索していて、まず最初にウンザリさせられるのは「質問のレベルの低さ」である。
「オンラインカジノってみんなやってるんですか?」だとか「オンラインカジノって詐欺なんですか?」というような、出発地点があまりに手前過ぎる質問がまず多く散見させられるのが知恵袋の特徴と言える。
一つ例を出してみよう。
「オンラインカジノのポーカーにハマっています」という大学生の質問は、なんと「月にギャンブルで賭けていい額はどのくらいだと思いますか?」というもので、そんなことは自分で考えろの一言である。
そして、この質問に対しては「オンラインカジノは違法だからやめよう」という、質問に答えてはいないがまっとうな回答にベストアンサーがついているのだが、これに対する質問者の返答は、まさかの「違法ではないと調べたんですが まじですか」というものである。
低能の一言ではないだろうか。
ちなみに、知恵袋では「違法性」に関する質問が多いのだが、この「違法性」への回答も、平然と「グレーゾーン」「合法ですよ」というような回答が寄せられているパターンが多く、知恵袋をうのみにしてオンラインカジノで遊ぶことの危険性は明らかだ。
オンラインカジノの基本的な情報、違法かどうかなどについては、知恵袋に頼るよりも、オンラインカジノについて書いている提灯記事などのほうが正確であり、コンパクトにまとまっているといったところである。
オンラインカジノで負けた人間の体験談は参考になる
知恵袋に関しては、オンラインカジノで負けた人間の体験談のようなものが投稿されることがあり、これは若干の参考になるといえる。
これらの「負け」の報告は、そもそも質問ではないことが多いし、「貯金がゼロになってしまいました。どうすればいいでしょうか?」という、これまた低能系の投稿ではあるのだけど、「質問と回答」という観点を度外視すれば、「オンラインカジノの実態」の資料としては役に立つ。
知恵袋に素っ頓狂ともいえる失敗談を投稿をするような人間に共通する特徴としては「オンラインカジノのことをよく知らない状態で遊び始めてしまっている」ということが挙げられる。
要するに、自分で考える頭を持たずになんとなくでオンラインカジノで遊びはじめ、手痛い敗北で財産を失ってしまう、というタイプだ。
これらの「無知」ゆえにオンラインカジノの食い物にされてしまった低能の言葉を読むことが可能になるには、なるほど、知恵袋というフォーマットが最適なのかもしれないという実感がある。
オンラインカジノの負け体験談を知恵袋で読むたびに「どうしてオンラインカジノのような危険なものに、何の下調べもなく突進できてしまうのだろう」という驚きを感じるのだが、ともかく「知らない」ということがいかに恐ろしいことか、を知恵袋は教訓として教えてくれるのは確かである。