「オンラインカジノのおすすめ」をのんきに紹介できるフェイズはもうすでに終わっていて、「オンラインカジノをおすすめできない理由」という選択肢だけが残っているということを強烈に実感させられる日々です。

現在のオンラインカジノをとりまく厳しい状況を見て、それでもなお「オンラインカジノのおすすめ」を紹介しようとしている人がもしいるのならば、よほど現状が見えていないか、開き直りかの二択でしかないと私は考えます。おそらく、多くは後者の開き直りでしょう。

ほとんど見せしめに近いような有名人の書類送検や事情聴取の頻発によって、オンラインカジノという存在は、いま「もっとも警戒すべきもの」としての認知を一般層に一気に広げている渦中にあります。

それまで、オンラインカジノをまったく知らなかった、あるいは、ベラジョン無料版のラジオ広告などで「なんとなく名前だけは知っていた」という一般層が、「どうやらオンラインカジノというのは危険なものらしい」「関わると逮捕に繋がる違法のものらしい」という最低限の認識を持ち、マイナスなイメージを出発点にして関心を持ちつつある状況のなかで、切実に必要とされている情報は、やはり「オンラインカジノをおすすめできない理由」以外にはないでしょう。

開き直りによるおすすめは、決してクレバーな選択ではなく、おすすめできません。

そこで今回は、オンラインカジノをおすすめできない理由を改めて根本的に考えていき、その需要の高まりを見ていくことにしましょう。

オンラインカジノが違法であるという認識を徹底すべき

オンラインカジノがおすすめできない理由は、結局のところ「それが違法である」ということに尽きます。

そうである以上、現在は「オンラインカジノが違法である」という認識を徹底的にしていくことが最優先であると考えられます。

現在、世間を騒がせている吉本芸人の事情聴取や活動自粛などによるオンラインカジノ騒動によって明るみに出てきたのは「オンラインカジノって違法なの?」という素朴な疑問を持つ一般層が、思いのほか大多数を占めるマジョリティであったという驚きの事実です。

いってしまえば、このように違法性という問題が前景化する以前の「おすすめのオンラインカジノ」というような紹介は、これらの「違法なの?」というピュアな質問への回答を巧妙にごまかし、さも違法ではないかのようにオンラインカジノを紹介していき、「グレーゾーンである」という嘘を通す形で成立していたおすすめでしかありませんでした。

「オンラインカジノって違法なの?」というレベルでオンラインカジノのことを知らない、大多数の新規の一般層に対して、それ以前のようなやり方で「オンラインカジノはグレーゾーンです」式の根本的に間違った土台を自覚したうえで「オンラインカジノのおすすめ」の紹介をしていくというのは、もはや通らないのではないか、というのが私の考えです。

この「虚偽の通らなさ」を自覚したうえで、それでも変わらずにオンラインカジノをおすすめしていくような態度を、私は冒頭でも書いたように「開き直りの態度」と定義したいと思いますし、シンプルに遵法意識と倫理観の欠如として厳しい態度をとるべきだと考えています。

現在問われており、一般層がもっとも知りたがっているのは「オンラインカジノはグレーゾーンだったというような虚偽の言説が平然とまかりとおっていて、令和ロマンの高比良くるまのような相対的に優れた知性の持ち主までいとも簡単に信じてしまったのはなぜなのか?」という背景の理解であり、その背景を成立させた「グレーゾーン神話」という言説の根本的な批判であることは明らかです。

「オンラインカジノがおすすめできない理由」を改めて抜本的に考えていくことが、現在おすすめの選択肢であるのは、このグレーゾーン神話の批判に直結する行為であるためです。

この「オンラインカジノがダメな理由が知りたい」という一般層の間で高まりつつある「批判と解説の需要」に比較した場合に、開き直りでしかない「おすすめのオンラインカジノの情報」などは、まったく求められていない時宜にそぐわないトンチキな情報だと断言してもよいのではないかと思われます。

オンラインカジノに肯定的な態度をとることの危険性について

「おすすめのオンラインカジノの紹介」というようなトーンの、「オンラインカジノに肯定的な態度」をとることは、現在かなり危険であることは言うまでもありません。

オンラインカジノをめぐっては、現在話題にされているのは「実際に遊んで書類送検された有名人」が中心ですが、これは「端緒」にすぎず、「結果」から「原因」にさかのぼっていくタームにやがて突入していくのは時間の問題です。

吉本芸人の事情聴取という「結果」からさかのぼられることになる「原因」というのは、いうまでもなく「オンラインカジノに肯定的な態度をとり、オンラインカジノをおすすめして積極的に宣伝してきたのは誰か?」というポイントとなります。

実際、今回の噴出するようにあらわになった「結果」の、その「原因」をさぐる形で、世間のニュース記事などでも「深夜のラジオ放送などで広告が流れていた」という事実が少しずつ発掘されつつあります。

この「原因探求」の流れは、オンラインカジノのアンバサダーとして広告塔になっていた過去の著名人であるとか、オンラインカジノの動画配信者、「おすすめのオンラインカジノ」という紹介記事を書いていたのはどのような人たちかというところまで辿り着くであろうことは容易に想像できます。

あるタレントコメンテーターなどは、過去にオンラインカジノの広告に関わったにも関わらず、その過去がさもなかったかのようにオンラインカジノについてワイドショーで言及していましたが、今後はこのような「しらばっくれる態度」も許されなくなるのではないかと思います。

「誰がオンラインカジノと関係があり、どのようなレベルで関わってきたのか?」一般層に求められ、需要がある以上どんどん暴かれていくことになるのは、このテーマになることは間違いありません。

このような潮目にあるなかで、現在においてもなお「オンラインカジノに対して肯定的な態度をとる」という選択がまったくおすすめできないこと、それが開き直りでしかないことは言うまでもないでしょう。

この「開き直り」が、実際は現在だけのものではなく、初めからそうであった、ということを改めて問い詰めていくのが「オンラインカジノをおすすめできない理由」を再考する一つの目的でもあるでしょう。

入金出金以前のオンラインカジノとの一切の関わりもおすすめできない

現在のオンラインカジノの状況を考えていくと、「賭博行為」や「賭博行為の結果として発生した勝利金を出金すること」はもちろん論外なのですが、「賭博行為以前の入金という行為や、無料版オンラインカジノへのアクセス、入金不要ボーナスの受け取りなどの行為自体が、そもそもまったくおすすめできない」という認識を強く持たねばならない段階に入っていると自覚するべきかもしれません。

つまり、おすすめできるのは「オンラインカジノとの関わりの一切の拒絶」という態度のみということになります。

この「完全拒絶」という態度は、実は「最近の状況がこのようなものだからそうするべきだ」というのではなくて、本当は、オンラインカジノというものが日本に上陸してからずっと一貫して「おすすめの態度」だったにも関わらず、「そうではないもの」として退けられ、隠されていた態度だということを、改めて考えなければなりません。

現在、令和ロマンの高比良くるまなどが陥っている苦境の原因は、この「本来は一貫してそうであったはず」の「完全拒絶」という「おすすめの態度」が、彼がオンラインカジノと関わりを持ってしまっていた時期には「おすすめの態度」としては知られていなかったし、「グレーゾーンだから」という理由で排除されていたことに起因しています。

いまとなってはすでに「後の祭り」といったところですが、この「オンラインカジノとは一切関わりを持つべきではない」という「おすすめの態度」が、もし2024年の夏までにしっかりと「おすすめの態度」として紹介され、認識されていたら、現在のようなオンラインカジノ騒動は起こらなかったでしょうし、オンラインカジノを原因とした各人のキャリアの喪失も避けられていたはずです。

「完全な拒絶」という倫理的にも順法意識的にも正しいおすすめの選択肢を、おすすめの選択肢としてしっかりと紹介できず、むしろ、それを無視しておすすめのオンラインカジノの紹介を優先するというような積極的かつ肯定的な態度を選んできてしまったことに対する抜本的な反省と批判こそが、現在もっとも必要とされているのではないでしょうか。

「オンラインカジノを完全に拒絶する」という態度を選択し、この立場を明確に打ち出したうえで行動をするのは、けっして難しいことではありません。

日本にはオンラインカジノで遊ばなくても合法の公営ギャンブルやパチンコ・パチスロなどがあるのですから、「ギャンブルをやりたいと考えるのであれば、それらで遊ぶことをおすすめする」という風に「おすすめの矛先」を変えるだけで、基本的な問題の大多数は解決します。

「おすすめのオンラインカジノを紹介する」という態度ではなく「オンラインカジノは絶対におすすめしない」という遵法精神にのっとった倫理的な態度が、日本国民のひとりひとりのなかで認識され、熟成され、広まっていくことが、今後は期待されます。

「オンラインカジノがおすすめできない理由」を改めて根本的に考えなおしていくことが態度としておすすめできるのは、それが、人としてよくなっていく確かな道であるためなのです。現状を把握し、人としてまともになっていきましょう。

投稿者 admin